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婦人科について先生にいろいろ聞いてみよう!

回答:産婦人科医 柴田綾子先生



目次

そもそも婦人科って何? Q.そもそも婦人科ってどんなところですか?

Q.その他の科との違いや、婦人科独自の特徴はありますか?

婦人科に行くべきなのはいつ?

Q.婦人科には何歳から行くべき/行ってよいですか?その理由はなんですか?

Q.初回診療時に気を付けるべきことはありますか?

Q.婦人科診療時の持ち物は何ですか?

Q.どんな症状があるとき、婦人科に行くべきですか?


そもそも婦人科って何?

Q.そもそも婦人科ってどんなところですか?

A.婦人科では生理やおりものの異常、低用量ピルの処方、性感染症や妊娠・不妊症の検査などをおこなっています。生理の症状や子宮・卵巣のチェックなどを希望するときは、ぜひ受診してください。


Q.その他の科との違いや、婦人科独自の特徴はありますか?

A.婦人科では、内診や経腟エコーをすることがあります。そのため、脱ぎやすい靴や服で受診したほうが診察が楽です。


生理中でも内診や診察はできますが、子宮頸がん検査は血が混じってしまうと結果が正確に出ないことがあります。子宮頸がん検査を受けるときは生理中ではないときに受診するのがおすすめです。


婦人科に行くべきなのはいつ?

Q.婦人科には何歳から行くべき/行ってよいですか?その理由はなんですか?

A.婦人科は何歳から受診しても大丈夫です。生理の症状や避妊・妊娠で困っていることがあれば、いつでも受診してください。


子宮頸がん検査は、20歳から2年に1度受けるよう勧められています。今まで婦人科を受診したことが無い方も、20歳になったら一度受診してください。

※20歳で性行為の経験が無い方は、初回の性行為後に子宮頸がん検査をするように相談することもあります。


Q.初回診療時に気を付けるべきことはありますか?

A.初めての受診では、カルテと受診券を作るので保険証や身分証(学生証や免許証)が必要になることがあります。持ち物が心配なときは、受診する前に施設のホームページで調べるか、電話で確認してください。


Q.婦人科診療時の持ち物は何ですか?

A.保険証や身分証のほかに、ナプキンを持っていくと助かります。内診や経腟エコーをすると少し性器出血が出ることがあるので、ナプキンやおりものシートを持っていくのをお勧めします。


Q.どんな症状があるとき、婦人科に行くべきですか?

A.生理痛がひどかったり、生理中や生理前の症状が強いときは月経困難症や月経前症候群の可能性があります。


ほかにも生理がバラバラだったり、生理が3カ月止まってしまっているときは、産婦人科で女性ホルモンや卵巣のチェックをします。不正出血(生理以外の時期に出血がある)のときは、性感染症や子宮頸がんの検査をします。


他にも、妊娠したときや、不妊症の検査を希望されるときは婦人科を受診してください。

 

監修者プロフィール

柴田綾子 (Shibata Ayako) 先生

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医,周産期母体,胎児専門医

2011年群馬大学医学部を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。妊婦健診や婦人科外来診療をしながら女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動している。

著書:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、産婦人科ポケットガイド(金芳堂,2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社,2021)


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