生理前にいつも肩こりがひどくなる...それはもしかしたらPMSが原因かも?この記事ではPMSとは何か、なぜ生理前に肩こりになるのか、そして肩こりの解消法をご紹介します。
目次
・生理前の肩こりはPMSの症状かも
・生理前の肩こりの原因
・解消法
・まとめ
生理前の肩こりはPMSの症状かも
PMSとは
PMSは月経前症候群とも言われ、「月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」です。
PMSにはイライラ、不安、眠気、食欲不振や過食、めまい、倦怠感、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、肩こりなど様々な症状があります。
PMSの原因
原因は明確には分かっていませんが、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンのバランスが変化することが、身体や自律神経に影響を与えているとされています。
生理前の肩こりの原因
生理前の黄体期にはエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減り、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えます。その影響で、血液が骨盤の周辺に集まりやすくなるため、首や背中に酸素・血液が届きにくくなり、筋肉が疲労して肩こりを引き起こすのです。
解消法
①ツボ押し
肩こりに効くツボを3つご紹介します。
中府
中府(ちゅうふ)は鎖骨の外端下のくぼみから指の幅1本分下にあります。指で痛気持ちいい程度に刺激しましょう。
天柱
天柱(てんちゅう)は髪の毛の生え際付近の、首の太い骨の外側にあるツボです。親指を使って優しく指圧しましょう。
手三里
手三里は、肘を曲げた時にできるシワの一番外側から手首側に向かって指3本のところにあるツボです。首周辺の筋肉の疲れ解消に効果があります。
②ストレッチ
肩こり解消に効果のあるストレッチを2種類ご紹介します。
肩ぐるぐるストレッチ
両腕の肘を曲げて、手は肩に付け、肘を上→後ろ→前の順にゆっくりと五回程度回します。ポイントは上・後ろ・前それぞれの位置で一度動きを止め、凝った筋を伸ばすことです。
頭ほぐしストレッチ
左手で右側の頭を持って左側に倒し、深呼吸しながら15秒その姿勢を保ちます。15秒経ったら、次は右手で左側の頭を持って左側に倒し、同様にします。
③体を温める
体を温めて血行を良くすることで、肩のコリがほぐれやすくなります。カイロや蒸しタオルなどで簡単に外から肩を温める事ができます。また、38〜40℃のお湯に15分ほどゆっくり浸かって内からじっくりと体を温めることで、肩こりだけでなく冷え性やむくみの改善も期待できます。
④大豆食品を食べる
大豆に含まれるイソフラボンは、体内で女性ホルモンと同じ働きをします。そのため、イソフラボンを摂取することでホルモンバランスの乱れを整えることができます。食事の中に積極的に以下のような大豆食品を取り入れましょう。
まとめ
生理前の肩こりはホルモンバランスの変化によって起こるものです。血行を良くしたり、ホルモンバランスを整えたりすることでコリを改善していきましょう。
様々な対処法を行っても改善しない場合は、ひどいPMS症状を引き起こす子宮内膜症といった、疾患などの他の要因が隠れているかもしれません。気になる場合は婦人科で相談してみてくださいね。