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妊娠中の受診



⑬ 妊娠うつや妊娠中の症状に対する治療法

妊娠中は妊娠うつなどの精神不安定が起こりやすくなる時期です。また、体調不良などのマイナートラブルも生じやすくなっています。この記事では、そうなった時にどのような治療が行われるのかを解説していきます。


① 薬物治療

一般的に、うつ病患者へ用いられる治療には向精神薬を使用した薬物療法が多いです。様々な種類があり、症状に合わせて薬が処方されますが、妊娠中の場合は赤ちゃんへの影響が気になることもあり、薬物療法に対する抵抗感を持つ人も多いと思います。実際、向精神薬の中には妊娠中でも比較的安全に使用できるものもありますが、内服に注意が必要な薬剤もあります。例えば一部の薬には、先天奇形や出生時低体重、離脱症候群等のリスクなどの可能性があると考えられています。しかし適切な治療が行われないと、胎内の赤ちゃんへの影響や母体自体への影響が出てしまいかねません。


その他、つわりや便秘、体の痛みなども場合によってはお薬による治療が勧められることもあります。妊婦が服用しても大丈夫なものもあるので、


そのため、妊娠中に薬物治療を行う場合は、メリットとデメリットを考えて治療をすることが大切です。担当医師ともよく相談しましょう。


② 心理療法

お薬を使わない治療に、心理療法(認知行動療法)というものがあります。これは、自分の認知と行動のパターンを振り返って、より適切な考え方や行動の癖をつけるように変えていく治療です。


また、周囲の環境に原因があると考えられる場合は、少なからず周囲へのアプローチも必要になります。妊娠中の女性に対して必要なサポートを考え、安心して妊娠出産できる環境を整えることが大切です。


③ 漢方療法

女性ホルモンや自律神経の乱れによる不調に対しては、漢方による治療を行うことも可能です。一般の医療機関の他、Floraオンラインクリニックでも漢方の処方を行っています。植物由来の成分から作られているため、お薬での治療が不安な方は漢方にトライしてみるのもよいでしょう。一般的にはそれぞれの方の症状に合わせた漢方を処方する為、冷え性、体の痛み、気分の落ち込み、食欲低下などその人が抱えているその他様々な症状に適した漢方を飲むこととなります。


漢方に興味がある方は、一度Floraオンラインクリニックで相談してみて下さいね。

低用量ピルとは?健康保険の適用について詳しく解説

低用量ピルは、避妊や生理痛、PMS、子宮の症状改善など、さまざまな目的で服用される女性ホルモン剤です。しかし、これらのピルの中には健康保険の適用がされるものとされないものがあり、それによって料金や処方の方法も異なります。


低用量ピルの主な用途

避妊

生理に関する症状の緩和(例:月経困難症、PMS)

子宮の症状改善(例:子宮内膜症)

生理日の調整

子宮体がんの予防やニキビ改善

健康保険の適用条件

適用される症状:月経困難症・子宮内膜症

適用されない症状:避妊、PMS、肌荒れ、月経移動

低用量ピルの2つの主要なタイプ

保険適用のピル「LEP」:主に病気の治療や症状の緩和のために使用される。例えば、ルナベル、フリウェル、ヤーズなどがあり、それぞれには特定のホルモンの配合がされています。

保険適用外のピル「OC」:避妊を目的として使用されるピル。シンフェーズ、トリキュラー、アンジュなどが該当し、それぞれには避妊以外の効果、例えば生理痛の緩和やニキビ改善などが期待される。

LEPとOCの違い

LEPとOCはどちらも卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤ですが、ホルモンの配合や量が異なります。これにより、症状緩和や副作用の特性も異なるため、患者の状態やニーズに応じて適切なピルが処方される必要があります。



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