妊活中の女性にとって、月経不順は妊娠の有無を知る場合のハンデになりがちです。本稿では、月経不順と妊娠両方について、その共通点や違いを解説します。ホルモンバランスの影響を受けやすい女性の身体のメカニズムを知り、必要に応じて婦人科受診の目安としてお役立てください。
目次
・女性の身体変化の見極めの難しさと月経不順・妊娠の問題
・月経不順と妊娠に共通する症状
・妊娠の症状チェックリスト
女性の身体変化の見極めの難しさと月経不順・妊娠の問題
そもそも、女性の身体においては、月経周期やその乱れによって健康上の変化が現れることが珍しくありません。ですから、そもそも「いつもと違う」と感じたときの症状の見極めが難しいのです。たとえば、「月経痛」と「子宮内膜症」の比較、「生理前症候群(PMS)」と「うつ病」を瞬時に自己判断することは、とても難しいと言えるでしょう。とはいえ、「月経不順」と「妊娠」については、いつもより月経の開始が遅れているけれど、月経不順なのか妊娠しているのかわからないといった深刻な悩みに繋がりがちです。それぞれの仕組みを知ることで、ある程度の区別をつけられるようにしておくと良いでしょう。
月経不順と妊娠に共通する症状
まず、月経不順とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが崩れることによって起こる不調です。月経不順に悩む女性は多いですが、周期が乱れていても、排卵があれば妊娠自体は可能な状態です。
次に、妊娠とは、排卵から受精の過程を経て、子宮内膜へと受精卵(胚)が着床してそのまま成長していくことを指します。
これらを踏まえ、月経不順と妊娠に共通する症状はおよそ、以下のようなものがあります。
妊娠の症状チェックリスト
妊娠している場合、顕著になる症状については、以下のようなものがあります。月経不順の場合の症状と類似する部分もありますが、複数の要素が被っている場合は妊娠の疑いがあるので、婦人科を受診するようにしましょう。
まとめ
妊娠により月経不順と似たような症状が現れることはとても多いです。とはいえ、妊娠の場合の特徴的な症状もありますので、挙げたチェックリストを参考に、ご自身の月経の遅れがどちらにあたるのかを見極めて下さい。自己判断が難しければ、迷わず婦人科を受診することもお忘れなく。