目次
・よく聞く対処法は実用的じゃない!
・今すぐできる対策を知りたい!
・そもそも生理痛の原因とは?
・まとめ
学校や職場で生理痛が酷くなってしまった経験はありますか?
テストや会議などのどうしても休む事ができない場面だと、集中できなくてとても辛いですよね。
薬などで対応できれば良いですが、薬以外にも今すぐに生理痛を和らげる方法があれば、試してみたいと思われる方も多いと思います。今回は、すぐに実践できる対処法をご紹介します。
よく聞く対処法は実用的じゃない!
生理痛の対処法として、以下のような方法がよく紹介されています。
・お風呂で身体を温める
・カフェインを控える
・冷たい飲み物を控える
・甘い物を控える
・アロマテラピーやハーブティーなどでリラックスする
・低用量ピルを服用する
このように普段の生活の中で生理痛を軽減させる事は可能です。しかし、これらの方法は「今すぐ生理痛を和らげたい!」という場合には向きません。学校や職場で生理痛が酷い時、少しでも和らげる方法は無いのでしょうか?
今すぐできる対策を知りたい!
ここでは、「すぐにでも生理痛を和らげたい!」と言う方へおススメの対処方法を紹介します。
① 骨盤を立てる
生理痛の原因の一つに「骨盤内の血行不良」が挙げられます。お腹が痛くなると、どうしても背中を丸めてしまいますよね。背中を丸めた姿勢は自然と力も入ってしまうため、骨盤周囲の血流が悪くなってしまいます。骨盤を立てる事で血流の流れを改善し生理痛が和らぐ効果が期待できます。また、長時間同じ姿勢でいることも血行不良の原因になります。可能でしたら一度立ち上がったり、軽いストレッチを行ったりする方法もオススメです。
・足首の曲げ伸ばし
(1) 背筋を伸ばして椅子に深く腰掛け、足裏を床にくっつける
(2) 足を少し前に伸ばし、踵を床につけたまま両足のつま先を起こす
(3) 足首を90度の角度に曲げ、5秒キープ
(4) ゆっくりつま先をおろし、次に踵を持ち上げ5秒キープ
(5) 5セット繰り返す
・骨盤ゆらし
(1) 椅子に浅く腰掛け、背中を伸ばして骨盤を立てる
(2) 息を吐きながらお腹をへこませ、背中を丸めて骨盤を後ろへ傾ける
(3) 骨盤を元に戻す
(4) 10セット繰り返す
② ツボ押し
ツボを刺激する事で血行の促進に繋がります。おへその下には生理痛に効果的なツボが集中しています。カイロであたためたり、優しく擦ったりするだけでも効果がありますので試してみてください。ここでは生理痛に効果的なツボを紹介します。
(1) 合谷:手の親指と人差し指の骨が交わる部分よりも、やや人差し指よりのくぼみ。万能のツボと呼ばれている。
(2) 気海:頭から縦に伸びる体の中心線を正中線と呼ぶ。正中線上のおへそから指約2本下に あるツボ。
(3) 関元:おへそから指約4本下にあるツボ。
(4) 中極:関元からさらに指1本分したにあるツボ。
(5) 帰来:中枢から左右に指3本分離れたところにあるツボ。
③ カイロで温める
子宮が冷えると血行が悪くなり、子宮周囲の筋肉が硬くなります。子宮周囲の筋肉が硬くなると、経血を押し出す際に強い収縮が必要です。強い収縮は生理痛を助長してしまうため、カイロで血行を良くする事は生理痛の緩和に効果的な方法になります。お腹だけではなく、温めると生理痛に効果的な場所は他にも多くあります。
(1) 首:体全体を温める
(2) 仙骨:下半身の血流を良くする
(3) 足の付け根:下半身の血流を良くする
生理痛が酷い方は、カイロを持ち歩いていれば安心ですね。カイロだけでなく、腹巻やひざ掛けでも対応できますので試してみてください。
そもそも生理痛の原因とは?
ここでは、なぜ生理痛や生理前のPMSが起こるのかを紹介していきます。
月経痛
生理直前から前半には、子宮の収縮を促して経血を体外に排出する働きをもつプロスタグランジンの分泌が増えます。この作用によって子宮が収縮する際に痛みが生じるのです。このホルモンには血管を収縮させる作用もあるため、「腰痛」「だるさ」「冷え」などの症状を引き起こす場合もあります。
PMS
生理の1・2週間前~生理が始まる直前に現れる症状は「月経前症候群(PMS)」といい、主に「頭痛」「胃痛」「イライラ」などの症状がみられます。生理前に「プロゲステロン」というホルモンが急激に増減し、自律神経のバランスが崩れる事が原因です。
まとめ
今回紹介させていただいた方法は授業中や会議中でもこっそり行いやすい方法です。冷えは生理痛を増強させます。普段の生活でも体を冷やさないように気を付けながら、生理痛と上手に付き合っていきましょう。
また今回紹介した方法でも生理痛が改善しない場合、病気が原因で生理痛が酷くなっている可能性もあります。「子宮内膜症」「子宮筋腫」「子宮腺筋症」など婦人系の病気が原因で起こる生理痛を「器質性月経困難症」と呼びます。自己判断せずに、少しでも気になる症状があれば婦人科を受診してくださいね。
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