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骨盤が痛いのはなぜ?

お腹より下の部分、主に骨盤の部分の痛みを経験したことがある方は多いのではないでしょうか。この記事では、骨盤痛の症状の種類や、その原因についてご紹介するので是非参考にしてください。





目次

  • 骨盤痛の症状について

  • 骨盤痛の4つの原因

  • まとめ


骨盤痛の症状について

骨盤痛とは、お腹より下の部分の体幹の最も下の部分に痛みを引き起こしている状態をいいます。


痛みの種類としては、生理痛のような締め付ける痛み、鋭い痛み、また鈍い痛みなど様々です。差し込みのように急に痛みを感じることもあれば、鈍痛が長く続くこともあり、場合によって異なります。また骨盤に触れると圧痛を感じる人もいます。


骨盤痛の4つの原因


①月経周期



骨盤痛の原因で最も多いのが月経周期に伴うものです。実は女性には生理周期だけでなく、それに伴って骨盤の開閉周期があるのを知っていましたか?生理が始まってから2~3日目当たりで、出血を促すために骨盤が緩んでいきます。このときに、体を緩める作用のあるプロゲステロンというホルモンが分泌されるのですが、このホルモンは痛みを伴うという特徴を持っているのです。


排卵日に近づくにつれて骨盤はしまっていき、排卵日を過ぎるとまた生理に向けて骨盤が緩んでいきます。このサイクルがあるため、生理開始後2~3日目までの10日間は骨盤が開いていくホルモンが分泌されており、骨盤痛を引き起こすことがあるのです。


②婦人科系の疾患(主に子宮内膜症)

骨盤痛は、しばしば婦人科系の疾患が原因になっていることがあります。例えば月経痛(月経困難症)に伴うものや、月経周期の中頃の痛み(排卵に伴う)、そして最も多いのが子宮内膜症です。


子宮内膜症とは、正常な状態では子宮内膜にしか存在しない子宮内膜組織が子宮以外の場所に見られることをいいます。骨盤痛が4~6か月続いている人を慢性と見なしますが、慢性骨盤通がある女性の75~80%はこの子宮内膜症である可能性があります。また、骨盤痛の33%がこの子宮内膜症の場合があります。心当たりのある方は早めに婦人科にかかることをお勧めします。


③骨盤内うっ血症候群

骨盤内うっ血症候群とは、骨盤内の静脈のうち、特に卵巣静脈の静脈弁が何らかの原因で機能しなくなることによって引き起こされます。卵巣からの血液が心臓に戻るときに、静脈の弁に障害があって流れが滞ってしまい、骨盤に血液がたまることが原因です。出産経験のある女性に特に見られます。子宮内膜症に次いで、骨盤痛の原因の31%がこの骨盤内うっ血症候群です。


④その他のトラブル

その他にも、変形性股関節症や仙腸関節障害など、様々なトラブルが骨盤痛の要因になり得ます。


変形性股関節症は特に中高年の女性に多く見られ、悪化するとともに歩行が困難になっていきます。仙腸関節障害とは、お尻の上の方にある仙骨とその両側に位置する腸骨によって構成されている関節である仙腸関節が原因となって生じる障害です。


まとめ

骨盤痛は、月経期間のホルモンの分泌が原因のこともありますが、婦人科系の疾患が隠れていることも少なくありません。何か月も痛みが続く場合や痛みが強い場合は医療機関を受診することをお勧めします。


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