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10代の娘を持つ方必見!思春期の生理の注意点




多くの人は10代の間に生理が始まります。そこで、今回の記事では10代の娘を持つ保護者が知っておくべき、思春期の生理の注意点をご紹介します。具体的には娘の生理との向き合い方や10代の生理トラブルとその対処法をお伝えしています。10代の子を持つ保護者の方はぜひ参考にしてみてください。

目次

・娘の生理との向き合い方

・正常な生理の開始時期は?

・生理痛の対処法




娘の生理との向き合い方

娘さんと生理について考える上で一番大切なのは、母親自身が生理をタブー視しないことです。親子間で生理について気軽に話せる雰囲気作りを意識しましょう。

また、母親が生理に関する正しい知識を持つことも重要です。生理の常識は時代と共に変化しているので、母と娘の常識が違うことも。正確な情報を知っておくことで、娘さんの生理の異常に早く気付き、正しい対処法を提案できます。


ただ、実際にどうやって娘さんと生理の話をすればいいか悩まれる方も多いと思います。心がけて頂きたいのは、娘と2人きりの時に生理の話をすることです。たとえ家族であっても、お父さんや兄妹に聞かれるのが恥ずかしい場合もあるので、娘さんが話しやすい環境作りをしてあげましょう。


避妊の大切さを伝えよう


生理がある人には妊娠する可能性がありますが、若年齢での妊娠は本人・胎児の身体にリスクがある上に、学業への支障をきたしかねません。そのため、娘さんに避妊の必要性を伝えておくことが大切です。

もし直接伝えるのが難しいと感じる場合は、避妊に関する記事や動画を見せるのも有効です。話しにくい事かもしれませんが、娘さんの身体と心を守るために必要な情報なので、積極的に伝えていきましょう。


正常な生理の開始時期は?


一般的に生理が始まるのは10代前半です。10歳までに初経を迎えた場合、医学的には異常な状態ですが、治療の必要はありません。また、16歳になっても生理が始まらないのは遅発初経といわれ、通常よりも遅いと考えられます。18歳になっても始まらなければ、疾患や障害が原因で第二次性徴が起こらない原発性無月経の可能性があります。なかなか初経が来ない場合は、一度婦人科の受診を検討してみましょう。


生理痛の対処法

娘さんが生理痛持ちの方も多いと思いますが、実は中高生の約70%が生理痛を感じているという事をご存じですか?多くの人が苦しむ生理痛ですが、我慢する必要は全くありません。生理痛緩和のためには、場合に応じて漢方薬、鎮痛剤、低用量ピルなどの方法も利用しましょう。

毎回鎮痛剤を飲んでいると薬の効きが悪くなるという噂がありますが、そのようなことは無いので安心してください。ただし、鎮痛剤を使う場合は対象年齢の確認をお忘れなく。


生理は毎月やってくるものなので、もし生理痛が辛い場合は無理せずこれらの方法を活用してください。


生理痛がひどい場合


もし娘さんが生理の度に体調を崩している場合は、月経前症候群や月経困難症の可能性があります。月経前症候群は生理前に体調不良・精神不安定になる状態、月経困難症は生理時に辛い症状が現れる状態のことです。

その場合に有効なのは低用量ピルです。近年低用量ピルは避妊用だけでなく月経困難症の治療薬としても一般的に使われており、これによって諸症状の緩和が期待出来るため、治療の選択肢として頭の片隅に入れておいてください。


子宮内膜症の可能性


生理痛が特にひどい場合は子宮内膜症の可能性があります。これは本来子宮の中にできる子宮内膜が他の器官で増殖する病気です。他の場所にできた内膜が生理の時に出血し、その出血や血の塊が強い腹痛を引き起こすことがあります。

最近は発症年齢が若年化しているため、10代の方にも可能性があります。子宮内膜症を放置すると不妊の原因にもなるため、早期に気づいて治療することが大切です。

もしも娘さんが辛い症状で苦しんでいる場合、ご本人と相談した上で婦人科の受診を考えてみてください。


スポーツを頑張るお子様へ


スポーツをしている場合、ナプキンを使うと汗などで蒸れてかゆみが出たり、動いている間にずれて経血漏れが起こったりする事があります。そんな時はタンポンや吸収型サニタリーショーツといったナプキン以外の生理用品も活用してみましょう。

10代は体が大きく変化する時期であり、生理のトラブルも多い年頃です。生理をタブー視せずに親子で気軽に話し合えるような雰囲気を作ることで、辛い症状や生理の悩みを解決しやすくなります。ぜひ一度、親子2人きりで生理の話をしてみてください。

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