
目次
・メンタルの病気は誰でも平等にかかる可能性がある
・女性ホルモンとメンタルの関係
・その症状、婦人科と精神科どちらを受診すべき?
メンタルの病気は誰でも平等ににかかる可能性がある
心の病気は、環境の変化や育った環境、人間関係など、様々な要因によって発症します。
特に女性の場合は、女性ホルモンがメンタルバランスと密接にかかわっています。
女性ホルモンとメンタルバランスとの関係

女性ホルモンとメンタルバランスの関係についてご紹介します。
女性ホルモンには卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンという、2つのホルモンがあります。これらが交互に作用することで、女性は体のバランスを周期的に保っているのです。女性ホルモンのバランスの崩れはメンタルバランスの崩れの要因となります。
エストロゲンは、神経伝達物質であるセロトニンと関わります。セロトニンとは、喜び・快楽・驚き・恐怖などの感情をコントロールし、精神を安定させる働きがある物質です。そのため、セロトニンの濃度が低下するとうつ病などの病気を引き起こしやすくなるのです。月経前は、エストロゲンが減るため、セロトニンの分泌量も同様に減ります。これにより、落ち込みやすい、イライラするなどの症状が出やすくなります。
その不調、婦人科と精神科どちらを受診すべき?
身体的症状が中心の場合は婦人科を、精神的症状が中心の場合は精神科を受信しましょう。
例① PMSとPMDD
PMSとは、月経前症候群とも呼ばれ、生理開始の3~10日ほど前に始まる、以下のようなさまざまな精神的・身体的な不調のことをいいます。
身体的症状

精神的症状

PMSは婦人科を受診し、低用量ピルの服用などによる女性ホルモンの調整で改善されることが多いです。一方で、PMDDとは、PMSの諸症状のうち、精神的症状が激しくでる場合のことをいいます。これは精神疾患となります。
PMSは婦人科、PMDDは精神科を受診することをおすすめします。
いきなり精神科を受診するのに抵抗がある場合は、はじめに婦人科を受診し、主治医に症状を相談してから、症状によっては精神科の紹介状をもらうという手順を踏むとよいでしょう。
例② 更年期障害
更年期障害とは、40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状をまとめたものです。以下のような症状がみられます。

のぼせやほてりなど、身体的症状が中心の場合は婦人科を、元気がでない、やる気かでない、憂鬱などの精神的症状が中心の場合は精神科を受診しましょう。