生理前の肌荒れはアレが原因?対策法について解説!

監修:産婦人科医 柴田綾子先生

生理前になると肌が荒れる、毛穴が開きがちになるといった肌の悩みを抱えている方は多いことでしょう。

女性の体は、生理周期にあわせて女性ホルモンの分泌量が変化します。

黄体期は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の量が低下し、プロゲステロン(黄体ホルモン)の量が増加するため、肌荒れがしやすい時期です。

この記事では、黄体期に肌トラブルが起きやすい理由や、肌トラブルの対策方法を詳しく解説します。


黄体期に肌トラブルが起こりやすくなる原因

黄体期とは、排卵期が終わり次の生理が来るまでの期間を指します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)が増え、エストロゲン(卵胞ホルモン)が減ることから、黄体期と呼ばれます。

黄体ホルモンには、皮脂分泌を促し体温を上げる効果があるため、毛穴の開きやニキビなど肌トラブルが起きやすくなるのです。

また、体温も0.3~0.5度上がることからほてりを感じる方もいるでしょう。


心身の体調悪化が肌トラブルに拍車をかけることもある

黄体期は、心身の調子が悪化しやすくなる時期でもあります。

気分のいらだち、落ち込み、不安などの精神的な症状とお腹が張る感じや頭痛、体重増加などの身体的な症状があり、両方が出る方もいるでしょう。

強いストレスを感じ、暴飲暴食をしてしまう人もいます。

チョコレートやケーキ、生クリーム入りのコーヒーなど脂肪分の多い食べ物や飲み物、アルコール類などを多く摂ると、皮脂の分泌がより盛んになってその分お肌も荒れやすくなるでしょう。


肌が傷つきやすくなっている可能性もある

肌には、刺激から肌を守る「バリア機能」がもともと備わっています。

しかし、黄体ホルモンの増加で皮脂分泌が増えるとバリア機能が弱くなり、肌が傷つきやすくなってしまいます。

そのため、黄体期に肌のシェービングなどの過度な刺激をおこなうと、肌荒れしやすくなります。


黄体期に肌トラブルを防ぐ方法

では、黄体期に肌トラブルを起こしやすい場合は、どのように対処すればいいのでしょうか?

ここでは、黄体期に肌トラブルを防ぐ方法を3つ紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

1.肌が傷つかないように心がける

黄体期はホルモンの影響で毛穴が開いて皮脂の分泌が増え、肌バリアが弱くなっている状態です。

ですから、ムダ毛の処理やピーリングなど肌に負担がかかるスキンケアはなるだけ避けましょう。

過度な洗顔も同様です。皮脂分を取ろうと洗顔を繰り返すと肌は余計に皮脂を分泌し、肌荒れが起こりやすくなります。

黄体期だけ、洗顔料やメイク落としに肌が敏感に反応する人もいるので、洗顔は肌に優しいものを必要最低限だけ使うように心がけましょう。

洗顔後は保湿を重点的におこない、化粧水をたっぷり目につけた後でクリームを塗って乾燥を防ぎます。

しっかりメイクも可能なら控え、ポイントメイクだけにしておくのがおすすめです。

その一方で日焼け止めはしっかりと塗り、日傘などで紫外線対策をしましょう。


2.暴飲暴食を避ける

砂糖と脂肪分がたっぷりと入ったお菓子は、肌の調子も狂わせます。

生理前になると甘いものをたくさん食べてしまう、という方は要注意です。

過剰な脂肪分の摂取は、肌荒れを悪化させます。

どうしても暴飲暴食が止まらない場合は、PMSの可能性もあるので産婦人科を受診し、医師に相談するのがおすすめです。

甘いものを食べたい場合は、カルシウムやたんぱく質が豊富なヨーグルトがおすすめ。

ゆっくりと食べて気持ちを満足させましょう。


3.規則正しい生活をする

睡眠不足も肌荒れの原因になります。黄体期は肌荒れしやすいものと考え、早めに布団に入る習慣をつけましょう。

アルコール類は、眠りが浅くなるのでこの時期は控えるのがおすすめです。


まとめ

今回は、黄体期に肌荒れが起きやすくなる原因やその対処法を紹介しました。

女性ホルモンの変化が肌荒れの原因になっていることがあります。

スキンケアに加えて規則正しい生活を心がけ「肌を守る」生活をするのがおすすめです。

 

監修者プロフィール

柴田綾子 (Shibata Ayako) 先生

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医,周産期母体,胎児専門医

2011年群馬大学医学部を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。妊婦健診や婦人科外来診療をしながら女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動している。

著書:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、産婦人科ポケットガイド(金芳堂,2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社,2021)