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妊活中の黄体期のアタマ


見出し

・黄体期はメンタル不調が起きやすい

・ストレスが与える女性機能への影響

・ストレスをためないために生活リズムを整えよう

黄体期はメンタル不調が起きやすい

黄体期では、メンタルの不調が起きやすいです。黄体期の前半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが上昇し、後半は急激に低下します。継続的にバランスが乱れるため、メンタルの不調が起こりやすくなるのです。特に、黄体期後半はホルモンが減少することで、ホルモンが脳に与える良い影響が途端に消えてしまうので、上昇によるバランスの変化よりも更に不調を与える変化になります。これが生理前に心やからだの不調が現れ、日常生活に支障をきたすPMS(PMDD)の原因と考えられています。


ストレスが与える女性機能への影響

ホルモンの多くは脳の指令によって分泌されます。ホルモン分泌司令を出す脳はストレスに対してとても敏感です。私たちの体は、自分の体に危機を感じると、生命を守ろうと防衛機能が働きます。ストレスによって危機を察知することもあります。そして、子宮はこの防衛機能の影響をとても受けやすいです。脳は体が危険にさらされると、生命維持に必須の臓器や機能を最優先で守ろうとします。子宮はその優先から外されます。「今は妊娠している場合ではない」と判断され、その結果、女性ホルモンの分泌が低下したりします。

すると、女性機能がそれらの影響を受けます。女性機能への影響として次のようなものがあげられます。


・機能性出血

女性ホルモンの分泌は、視床下部や脳下垂体の指令によって行われます。そして、子宮内膜は女性ホルモンに反応をして、出血をします。

女性ホルモン分泌指令を出す視床下部ですが、恐怖や怒り、苦悩などの感情的な興奮や、ストレスの影響を大きく受けやすいです。ストレスなどの影響を受けて、ホルモンのバランスが崩れてると不正出血が起こる場合があります。このような不正出血を機能性出血といいます。


・卵巣機能不全

卵巣が正常にはたらかなくなり、月経周期の乱れや無月経など、さまざまな障害が引き起こされる状態のことをいいます。思春期前の若年女性から閉経前の女性まで、幅広い年代で発症します。排卵は、卵胞刺激ホルモンという卵子を成熟させるためのホルモンが、卵巣を刺激することで行われます。この卵胞刺激ホルモンは、脳下垂体の命令によって分泌されます。しかし、脳下垂体がストレスなどの影響により、体への危機を感じると、このホルモンの分泌が正常に行われなくなってしまうのです。この結果、卵巣が正常に働かなくなり、卵巣機能不全へと陥るのです。


過剰なストレスによる卵巣機能の低下は、不妊症へとつながっていくこともあります。将来、妊娠・出産を視野に入れている方は、より一層の注意が必要です。


ストレスをためないために生活リズムを整えよう

ストレスをためないことは、女性機能を正常に保つためにも非常に重要であることがお分かりいただけたかと思います。

実は、生活リズムがストレスに関係していることはご存知でしょうか?1日24時間の中に、睡眠・起床などの生活リズムがあるように、ホルモン分泌などにも生体リズムというものがあります。生活リズムの乱れは生体リズムの乱れにも繋がります。しかし、逆に言えば、生活リズムが整えば、ストレスを溜め込みにくくなり、日々の健やかさを保つことができるようになるということです。ここからは、ストレスを溜め込まないために生活リズムを整える方法をご紹介します!


・寝る前にスマートフォンを触らない

寝る前にスマートフォンを真剣にいじったりすると脳が興奮し、なかなか寝付けなくなることがあります。人は、太陽の光を浴びると覚醒する体の仕組みとなっていますが、寝る前にスマートフォンの画面から強い光を浴びると脳が「昼間だ」と勘違いします。すると、眠りを促す物質が減少してしまい、なかなか寝付けないことによって生活リズムが崩れてしまうのです。


・朝起きたら太陽の光を浴びよう

朝、起床して太陽の光を浴びることで、不規則な睡眠時間や生活により崩れてしまった生体リズムを戻すことができます。


・睡眠のリズムをつくろう

できるだけ毎日同じ時間に寝るようにしましょう。するとだんだん、その時間がくると眠くなってくるはずです。同じ時間に布団に入る習慣をつくれば自然と体が睡眠モードに移行するようになります。


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