生理前になんだか体がだるい、そんな症状はPMS(月経前症候群)かもしれません。
目次
・PMSの症状として倦怠感が生じる
・生理前に倦怠感を感じるのはなぜ?
・その他の代表的なPMSの症状
・生理前の倦怠感の対処法
・良質な睡眠をとる方法
PMSの症状として倦怠感が生じる
PMSの原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」が月経前の黄体期に急激に低下する事で、さまざまな症状が現れると言われています。
PMSは月経が始まる思春期ごろから症状が出始める場合もあり、年齢を重ねるごとに症状が強くなる傾向があります。また20代の頃には憂鬱になりやすい傾向がありますが、30代になると怒りやすくイライラする場合が多くなり、頭痛・腰痛・腹痛・倦怠感などのカラダの症状も出てきます。
生理前に倦怠感を感じるのはなぜ?
生理前である黄体期は、妊娠をしている可能性がある期間となります。そのため、妊娠の準備を始めるための女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が増加します。
女性の身体は排卵を終えると、卵子が受精できているかどうかわかっていないうちから妊娠の準備を始めます。プロゲステロンは、受精卵がきちんと着床できるように安静にするよう体に指示を出します。プロゲステロンの指示により、身体は静かに過ごそうとするために、少し動いただけでも疲れてしまうため、倦怠感を感じやすくなるのです。
その他の代表的なPMSの症状
PMSの症状はとても多様ですが、主に下の3つに分類され、代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
生理前の倦怠感の対処法
倦怠感を解消するためには、以下の5点を意識し心身ともに休ませることが大切です。特に良質な睡眠が大切です。
炭水化物・ビタミン・ミネラル・タンパク質・脂質の5大栄養素を意識したバランスのよい食事を心がける
1日30分程度の有酸素運動やスクワットなど適度な運動を取り入れる
息抜きの時間をつくりストレスを緩和させる
38~40℃くらいの温度で入浴する
良質な睡眠を心がけ、疲労から心身を回復させる
なかでも睡眠の質の向上は、成長ホルモンを分泌させ全身をメンテナンスする働きを促すためにも、見直したいポイントです。全部をいきなりやるのは難しいので、睡眠だけでもトライしてみてください。
良質な睡眠をとる方法
良質な睡眠をとるためには、体温・メラトニン・睡眠リズムの3つが重要です。どれも整えることは難しくありません。
1.体温
就寝時には、体温が上がっていると眠りにつきずらくなってしまいます。寝る前に運動などの興奮することや、熱いお湯に入るなど、体温の上昇を招く行動は控えておくと、眠りにつきやすいです。
2.メラトニン
メラトニンは、眠気を誘う「睡眠ホルモン」と呼ばれているホルモンです。強い光を見ると、人間はメラトニンの分泌を止めてしまい、眠りづらくなります。寝る前にコンビニに行ったり、スマホを見たりするとメラトニンの分泌が止まるので、出来るだけ避けましょう。
3.睡眠リズム
人間には睡眠リズムがあります。昼寝や夕方に30分以上の仮眠をとってしまうと、夜安定した眠りにつくことが妨害されてしまいます。疲れて眠い日も、少し踏ん張って22時まで耐えましょう。