これだけは知っておきたい!身近な婦人科系疾患  






目次

・婦人科系の疾患に気をつけて!

・婦人科系疾患の症状をチェック

・まとめ


婦人科系の疾患に気をつけて!

女性特有の症状が婦人科系の疾患です。実はカラダの中で密かに病気が進行し、カラダがSOSを出しているにも関わらず一過性のものと自己判断し見逃している方も多いのではないでしょうか。


婦人科系の疾患は誰でもかかりやすい病状であるにも関わらず、自覚症状が出にくいものでもあります。早期発見するためにも、日頃から小さなカラダの変化に目を向けて、気になる症状は早めに医師に相談しましょう。





婦人科系疾患の症状をチェック

子宮内膜炎

子宮内膜炎とは、子宮の内側を覆っている子宮内膜に起こる炎症です。下腹部に不快感や痛みを感じ、膿のようなおりもの・発熱・不正出血などが起こります。内診で子宮を圧迫したときには痛みをともなう疾患です。

月経によって定期的に内膜が剥がれ落ちるため、炎症が起こることはほとんどありませんが、出産後・流産後閉経後の女性は排出されずに感染をおこしやすくなります。


子宮頸がん

子宮頸がんは子宮の入口にある子宮頚部とよばれる部分に発生するがんです。原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であり、性的接触により子宮頸部に感染します。しかし9割の人は免疫のチカラで自然に排

除されますが、約1割の人は感染が長時間維持し、自然治癒しない場合は異形成と呼ばれる前がんに病変。さらに数年以上かけて子宮頸がんに進行します。

異形成の時期は症状はありませんが、子宮頸がんになると性交時の出血・膿のようなおりもの・下腹部の痛み・血尿・血便などの症状が表れることもあります。


子宮体がん

子宮体がんは、子宮の上部にある袋状の子宮体部に発生する症状です。子宮内膜から発生する症状のため、子宮内膜がんとも呼ばれています。子宮体がんの発生には女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)が深く関わり、ホルモン値が高い方は子宮内膜増殖症という前段階を経て子宮体がんに発生します。

一番多い自覚症状は、不正出血です。月経ではない期間や、閉経後の不正出血には注意しましょう。ほかにも、排尿痛・排尿困難・性交痛・下腹部の痛みを感じることもあります。


卵巣がん

卵巣がんは、卵巣に発生する悪性腫瘍です。卵巣に発生する腫瘍には、発生の起源となる組織によって、上皮性腫瘍・胚細胞腫瘍・性索間質性腫瘍の3つに分けられ、卵巣がんにおいては上皮性腫瘍は約90%と非常に高い割合を占めます。卵巣がんの初期段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、腰回りのふくらみや下腹部のしこり、食欲不振をきっかけに症状が発覚する場合があります。

がんは進行すると、膀胱や直腸を圧迫し、頻尿や便秘、足のむくみを感じたり、腹水がたまりお腹が前に突き出るような見た目に変化がでたり、症状が変化します。


腟がん

膣がんとは膣壁の表面を覆う粘膜から発生する腫瘍です。膣壁は粘膜と筋層の2種類で覆われており、表面の粘膜からがんが発生し、悪化すると筋膜まで広がる可能性もあります。膣がんのほとんどは、扁平上皮がんです。ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因で引き起こされる疾患といわれています。

膣がんは子宮頸がん検査で見つかる可能性が高く、症状には、不正出血・おりもの・性交中の痛み・下腹部の痛み・排尿痛・腟内のしこり・便秘があります。


子宮頚部または内膜のポリープ

子宮の入口にできるものを子宮頸管ポリープ、子宮内膜から発生したものを子宮内膜ポリープといいます。子宮頸管ポリープも子宮内膜ポリープも原因は明らかではありませんが、子宮内膜ポリープの原因は炎症・分娩・流産・女性ホルモンの影響などが考えられています。

痛みはありませんが不正出血・性交時や激しい運動後の出血・血便・おりものの量の増加や変色などの症状がみられます。


子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮を構成している筋肉に発生する良性の腫瘍です。比較的若い方から閉経後の方まで高頻度にみられる疾患で、がん化する可能性は低いものです。

症状は、過多月経・過長月経・月経痛・腹部のしこり、貧血などがあります。子宮筋腫が大きくなると周囲の臓器を圧迫し、頻尿・排尿のしにくさ・便秘・腰痛などの症状もみられます。ときには早産や不妊の原因にもなる疾患です。


排卵期出血

排卵期出血は生理と生理の間に起こるため、中間期出血ともいわれている症状です。排卵期になると卵胞から分泌されるエストロゲンの分泌量が急激に変動し、一部の子宮内膜が剥がれ落ち生理のような出血をともなうことがあります。


無排卵性出血

月経のような症状はあるものの、排卵をともなわない病態を無排卵周期といいます。ストレス・環境の変化・加齢などが原因でホルモンに異常が生じて発生する症状です。排卵期に機能せず排卵ができずにいると、卵胞は黄体に変化できず、プロゲステロンの分泌がないまま卵胞は退縮します。同時にエストロゲンの分泌量も徐々に低下するため、出血をおこします。これが無排卵性出血です。


更年期出血

更年期出血は卵巣の機能が衰えることで起こる疾患です。更年期周辺になると、月経周期が不定期になり、また経血量も少なくなったり、反対にナプキンからもえるほど大量に出血したりします。加齢による卵巣機能が衰え、ホルモンの分泌が不安定になることが原因です。そのため、子宮内膜がうまく剥がれず厚くなりすぎるため、大量出血や不正出血が起こりやすくなります。



まとめ

女性は月経があり、多少の出血や下腹部の痛みに慣れてしまってます。そのため、カラダからSOSの症状が出ていても、一過性の症状と判断してしまいがちです。症状の中には放置してしまうと将来病気が深刻になるものもあるため、少しでもカラダに変化が生じたら早めに医療機関を受診しましょう。