エストロゲンは女性の出産・妊娠には欠かせないホルモンです。卵胞期の今はこのエストロゲンの多い時期となります。エストロゲンは妊娠中の方や妊娠を希望する方にとって重要であるのみならず、生理にも作用していきます。
そもそも排卵とは排卵とは、卵巣の中で18~20mmほどの大きさに育った卵胞(卵子のもと)に、脳から命令を出すホルモンである「黄体化ホルモン」が多く分泌されて排卵するように命令が出され、その約40時間以内に卵胞の壁が破れて、卵子が飛び出します。
排卵時には数時間程度の軽い腹痛を伴うことがあります。これには大きく分けて3つの要因があります。
1,卵巣の腫れ
卵巣の中で卵胞(卵子のもと)が成熟していくにつれて、卵巣も腫れた状態になってしまいます。この腫れが痛みに変わることがあります。
2,排卵時の痛み
卵胞の壁が破れて卵子が飛び出す際に痛みを感じることがあります。
3,排卵後の出血による痛み
排卵時に起こる卵巣の小さな傷や、女性ホルモンのバランスの乱れによって出血し、それ
による痛みが発生する場合があります。
排卵期に多いホルモンであるエストロゲンにはうれしい働きが多くあります。
・丸みを帯びた女性らしい体をつくる
・受精卵の着床を助けて、子宮内膜を厚くする
・精子が子宮の中に入りやすいように頸管粘液の分泌を促す
・骨の形成を促し、血管収縮を抑制する
・肌質や紙質を改善する
生理が終わるとエストロゲンの分泌量が増えていき、排卵前にその量がピークになります。エストロゲンには子宮内膜を厚くする作用があります。この作用によって排卵した卵子が受精し、受精卵になったときに着床し、妊娠できるように準備をします。
年齢とともにエストロゲンの量は減少してしまいますが、その働きを最大化することができます。
1,大豆イソフラボンの摂取
大豆イソフラボンの分子の構造が、エストロゲンと似ているために、エストロゲンと似たような働きをすると言われています。大豆イソフラボンはその名の通り、大豆製品に多く含まれています。納豆や豆腐、みそなどに含まれているので、日々の食事で大豆製品を取り入れるように心がけましょう。
2,ホルモン剤やサプリメントでの摂取
ホルモン剤やサプリメントを通してエストロゲン自体を摂取することもできます。しかしエストロゲンの過剰な摂取によって、子宮内膜が増えつづけ、子宮内膜がんになってしまう可能性があります。サプリメントの使用には使用上の注意をよく読むようにし、ホルモン剤の投与の場合には産婦人科医の先生とよく相談するようにしましょう。
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