卵胞期は低温期!低温期と高温期とは?
妊活はまず基礎体温のチェックからはじまります。基礎体温とは、生命を維持するために必要最小限のエネルギーしか消費していない、安静にしているときの体温です。そのため、基礎体温をつけるときは朝起きてすぐに舌の下で検温します。
女性の体はホルモンの影響を受け基礎体温が月経周期にあわせて、「低温期」と「高温期」に分かれます。以下、月経周期と低温期・高温期です。
月経の周期を28日で考えた場合、月経1日目〜排卵日までの約2週間は低温期、排卵してから黄体ホルモンが分泌している時期を高温期といいます。つまり卵胞期は低温期です。
妊娠を考えるうえでは、低温期と高温期の基礎体温の差が大切です。低温期と高温期の体温差が0.3℃以上あれば、正常な排卵がおこっていると考えられます。
低温期にはどんな役割があるの?
低温期は、卵子が育つ重要な期間です。体は赤ちゃんを迎えるため、以下の準備をします。
詳しくみてみましょう。
役割①赤ちゃんのもとになる卵子を成長させる
生まれた時には卵巣に約200万個の原始卵胞が存在します。思春期になると原始卵胞は20万個から30万個に減少します。そして月経が始まると、約10個〜20個の原始卵胞が成熟を開始します。そのうち一つが大きく成長し、主席卵胞になります。主席卵胞はさらにエストロゲンを分泌しながら大きく成長して排卵します。この時期は卵胞や卵子を生み、大きく成長・成熟させる時期です。成長するためにも、エストロゲンを分泌していくことが大切です。
役割②子宮内膜を厚くし、赤ちゃんのベッドをつくる
排卵が近づくと、エストロゲンは子宮内膜を厚くし着床の準備をはじめます。さらに黄体ホルモンが子宮内膜を厚くするように働きかけ、受精したときに受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態をつくります。
役割③おりもの(子宮頸管粘液)で受精をサポート
エストロゲンの作用により、排卵日に近づくと子宮と膣を結ぶ子宮頸管が水のような透明な粘液で満たされます。これが頸管粘液(おりもの)です。排卵時期になると精子の通過を助けるため、透明度が高くなり量が増えます。
卵胞期には運動がおすすめ
妊活中の運動には生活習慣病の予防、ストレス解消、基礎代謝の向上、抑うつの予防、体重の管理という良い効果があります。また生理周期の中で最も運動に向いているのはこの卵胞期です。卵胞期にはホルモンが安定していて体の調子が良いためです。
卵胞期に取り組む運動としておすすめなのがウォーキングです。
ウォーキングは下半身の血行が良くなり、子宮を温めることで受精卵が子宮内に着床するための環境作りができると言われています。
1日30分以上を目安に歩くと、呼吸で取り入れた酸素を使って脂肪を燃焼しエネルギーに変えるのでダイエットにも効果的です。ウォーキングは特別な道具を用意する必要もないので手軽に始めることができます。
歩くときは腕を大きく振って大股で歩くように心がけましょう。そうするとより効果的な運動になります。