今から知っておこう。妊娠初期の危険症状とは


妊活をしている人の中にも、妊娠後の生活が今はまだよく思い浮かべられないという人は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。本稿では、妊活を経て妊娠した場合の、特に妊娠初期の注意点やリスクについて詳述します。備えられる範囲でしっかり備えて、妊活終了後の過ごし方の参考にご活用ください。

目次

・妊娠初期はリスクや制限に注意

・妊娠初期のリスク1:切迫流産

・妊娠初期のリスク2:子宮外妊娠(異所性妊娠)

妊娠初期はリスクや制限に注意

妊娠初期は、卵子が着床したばかりで、女性の身体は普段にも増していっそうデリケートな状態です。食事、運動、毎日の行動いずれにも、普段とは異なる取り組み方が求められます。

例えば、食事ではアルコール、生モノ、栄養ドリンクなどは、可能な限り避ける必要があります。


アルコールは胎児の発育に悪影響を及ぼすと考えられ、生モノは感染症やウイルスのリスクを高め、栄養ドリンクはカフェインや刺激物の宝庫であるためです。

また、胎児へと常に影響を与え続ける母体への負担を減らすためにも、基本的に過度な激しい運動を避けるといった配慮が求められます

つわりが始まる女性もおり、食欲不振にともなう栄養失調や水分不足などにも注意が必要です。もちろん無理をして食べる必要はありませんが、可能な範囲で定期的な食事を摂るように心がけてください。

さらに、これら以外でも、流産につながる危険なリスクについては、あらかじめ正しい知識を得ておきましょう。次項以降で、「切迫流産」「子宮外妊娠」について詳しくご説明します。


妊娠初期のリスク1:切迫流産

「切迫流産」とは、少量の出血が起こりつつ、胎児の心拍は保たれている状態を指します。実に、妊娠した女性のうち20%程度の方に発生すると言われています。一般的には、出血量が多く激しい腹痛を伴う場合にはそのまま流産に至る可能性が高いですが、そもそも妊娠12週未満で起きる切迫流産の原因は胎児の染色体異常である可能性が高く、妊婦自身には対処が難しいものです。無理な運動や身体の負担を避ける以外、投薬も有効さが確立されているものが無いのが現状です。

出血を伴う症状にはこれ以外に「着床出血」があり、こちらは出血量が少量です。少しでも痛みがある場合や不安を感じる場合などには、早期の婦人科受診がおすすめです。


妊娠初期のリスク2:子宮外妊娠(異所性妊娠)

正常な妊娠では、卵子と精子は卵管内部で受精し、子宮内膜へと着床します。対して「子宮外妊娠(異所性妊娠)」は、こうした正常な着床以外の妊娠、つまり子宮内膜以外の場所へと受精卵が着床してしまうことを指します。妊娠した女性のうち1%程度の方に発生すると言われています。

原因は、クラミジア・淋菌感染症などで卵管が炎症を起こし、卵管が狭められる・あるいは癒着して受精卵が通れなくなること等が考えられますが、こうしたもの以外で、原因が同定できないことも珍しくありません。


初期の婦人科検診で子宮内に胎嚢(胎児を包み込む袋)が確認できない場合には、子宮外妊娠の疑いがあります。ただし妊娠週数が早いと胎嚢が見えないことも多く、週を置いて再検査となることもあります。

こちらも、感染症予防や治癒以外での事前対処は難しいため、何よりも早期発見が重要になります。


まとめ

妊娠初期の女性の身体のデリケートな状態や普段の過ごし方を知ったうえで、切迫流産や子宮外妊娠については、そのリスクをあらかじめよく知っておきましょう。とはいえいずれもその原因は同定できない、あるいは染色体異常である場合も多く、妊婦自身の日常の過ごし方や運動量は大きく影響しないとも言われています。ですから、過度に心配するのではなく、妊娠初期=リスクが起こりやすい時期として捉えておくことがまずは大切です。リスクを知った上で、不安を感じた場合には、迷わず婦人科を受診するようにしましょう。