最近急に口が渇きやすくなった…。もしかしたらそれは、妊娠の兆候かも知れません。この記事では、口の渇きが妊娠の兆候かもしれないのはなぜか、そして他に口が渇く原因となるものは何かを紹介しています。
目次
・口の渇きが妊娠の兆候とされる理由
・妊娠以外の原因
・対処法
・まとめ
口の渇きが妊娠の兆候とされる理由
口の渇きは妊娠初期・中期によく見られる症状の一つです。口の渇きは他の要因で起こることも多々あるため、必ずしも妊娠の兆候であるとは限りませんが、参考にできる一つの指標となっています。妊娠中に口が渇きやすくなる理由は主に2つです。
①赤ちゃんのための水分が必要になる
赤ちゃんがいると、自分自身だけではなく赤ちゃんのためにも水分が必要となります。そのため、普段飲んでいる水の量だけでは二人分の水分量をまかないきれず、口が渇きやすくなると言われています。
②ホルモンの影響
妊娠すると、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増加します。この影響で汗をかきやすくなるため、体から出ていく水分の量が増え、結果として口が渇きやすくなります。
妊娠以外の原因
①口腔乾燥症(ドライマウス)
口腔乾燥症(ドライマウス)は何らかの要因で唾液の分泌量が減り、口が乾きやすくなる症状の事です。加齢、ストレス、口呼吸などが主な原因となっています。
口を潤すためには鼻呼吸を意識したり、唾液が出るような酸味のあるものを食べたり、舌で頬の内側を押して唾液の分泌を促すことが大切です。
②薬の副作用
薬の副作用で唾液の分泌が減る場合があります。代表的な薬としては抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などがあり、これらの薬を服用している方は、その薬が口の渇きの原因となっている可能性も考えられます。
③高血糖
高血糖は血糖値が250 mg/dlを超えている状態の事を言います。高血糖になると、体は血液中の水分を少しでも増やして血糖値を下げようとするので、水分を欲するようになります。その結果、口の渇きを感じやすくなるのです。
④シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、免疫システムに異常が起こって自分で自分を攻撃するようになってしまう難病指定の自己免疫疾患です。代表的な症状には口や目の渇きがあります。発症確率は約2000人に1人とそれほどメジャーではない病気ですが、17:1の割合で女性患者の方が多く、特に中高年の女性に多いと言われています。
対処法
①こまめな水分補給
口を潤すために一番大切なのは、水分補給です。口が渇くのは、体が水分を欲しているサインです。のどが渇き始める前から、こまめに水分補給をしましょう。水分補給が簡単にできない場面では、唾液の分泌を促すマウススプレーなどを活用しても良いでしょう。
②よく噛む
食事をするときは、一口一口よく噛むことを意識しましょう。噛むことで唾液が分泌されるようになるので、早食いは良くありません。日頃から、一口当たり最低30回ほどは噛んで、ゆっくり食事を楽しみましょう。
③舌の運動
舌の運動で唾液の分泌を促すことができます。舌を下のように上下10往復、左右10往復、右回りと左回りを各5周ずつ行うと、唾液が出てきやすくなります。
④飲酒・喫煙を控える
お酒には体からの水分の排出を促す効果があります。また、 タバコには交感神経に作用して、唾液の分泌量を低下させる効果があります。そのため、口の渇きが気になる場合は、飲酒や喫煙をなるべく控えるようにしましょう。
まとめ
妊娠を確実に知る方法は検査しかありませんが、口の渇きは妊娠中に現れる体の変化の一つです。妊娠を知る兆候の一つとして参考にしてください。
また、妊娠していないけれど口の渇きが気になる場合は他の原因が考えられます。生活習慣を整えたり、水を多めに飲むようにするなどした上で、中々改善しない場合は病気の可能性も0ではありません。場合に応じて医療機関の受診も検討してみてくださいね。
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