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無理なダイエットの危険性



短期間で痩せるために無理なダイエットをした経験はありますか?この記事ではなぜダイエットをやり過ぎてはいけないのかについて解説しています。ダイエットをしようと思っている、もしくはダイエット中だという人はぜひ参考にして下さいね。


目次

・無理なダイエットとは?

・主なリスク

・特に思春期の人は要注意

・まとめ


無理なダイエットとは?

無理なダイエットはクラッシュダイエットとも呼ばれており、一般的には、急速に体重を減らすために、主要な食品を一部もしくは全く摂取しないようにするダイエット全般を指します。ですが、これは危険で効果のない方法です。このタイプのダイエットは、持続可能でないだけでなく、短期間取り組んだだけでも健康に深刻な影響を与える可能性があります。


主なリスク

① 栄養不足


炭水化物や脂質を全く取らないようなダイエットをすると、体が極度のエネルギー不足になり、エネルギーを得るために筋肉などの重要な組織が分解されてしまいます。これによって筋肉量や骨密度の低下といった問題が起こることがあります。また、筋肉量が減ると代謝が下がるため、痩せにくい体になります。

また、食べる量を極端に減らすと、カルシウムやビタミン、ミネラルなどの必須栄養素が不足してしまいます。その結果、疲労、脱力感、貧血など、健康トラブルを招くことになるのです。


②食事に対する意識の歪み

過度なダイエットによって食習慣が乱れると、食事や体重に対して偏った見方を持つようになることがあります。食事をとることが悪のような考え方に陥ると、慢性的な食欲不振になったり、最終的には摂食障害の発症にもつながることがあります。

また、食事制限に対するストレスから過食を繰り返してしまう過食症を発症する場合もあります。


特に思春期の人は要注意

急激なダイエットは誰にとっても悪影響ですが、とりわけ思春期の身体には大きな影響を与えます。思春期の娘さんを持つ方は、特に以下の点を知っておいてください。また、これらの影響は特に思春期の人に大きく出るものですが、大人にも同様の影響があるため、ダイエットの際には必ずこれらのリスクを頭に入れておきましょう。


骨への影響

急激なダイエットを行うと、女性ホルモンの分泌量は急減します。ですが、女性ホルモンは子宮や卵巣などの器官だけでなく、体全身に作用して影響をあたえているため、女性ホルモンの分泌量低下は体に様々な悪影響を及ぼすのです。


その中で最も注意すべきなのが、です。女性ホルモンには骨の破壊を防ぐ役割があります。そのため、思春期の骨の成長は女性ホルモンの働きによって支えられています。ですが、無理なダイエットで女性ホルモンの分泌が低下すると骨の量が十分に増えないので、将来骨粗しょう症になるリスクが高まるのです。


月経が来なくなる

過度なダイエットをすると月経が止まることがありますが、この原因は実は「脂肪不足」なのです。脂肪細胞が女性ホルモンの分泌を促す物質を出しているので、脂肪細胞が減少すると女性ホルモンの分泌が急減し、最終的に月経が来なくなるのです。

脂肪=摂ってはいけないものと思っている方は多いですが、特に女性の体にとって脂肪は必須の栄養素です。


不妊の原因にも!?

女性ホルモンは、第二次性徴が始まる思春期の頃から、急激に分泌量が増えます。そのため、今から生殖機能を発達させようという思春期の間に無月経が続くと、生殖機能や身体機能が大人の女性に成長できなくなるので、将来不妊の原因になる可能性があります。


まとめ

過剰なダイエットは、体重を減らす方法として適切ではありません。栄養不足、食生活の乱れ、筋肉量の低下、ホルモンバランスの乱れ、メンタルヘルスの問題などの様々な不調を引き起こしたり、将来の骨粗しょう症・不妊のリスクを高めることになります。

極端なダイエットで一気に痩せようとするのではなく、長期的に持続できる健康的な減量を目指すことが大切です。 そのためにも、栄養バランスの取れた食事定期的な運動を心がけるようにしましょう。

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