基礎体温の妊娠時の変化と危険な時のパターン


妊活をしている人の多くは「基礎体温」を記録している方が多いのではないでしょうか。とはいえその「基礎体温」、数字をメモしてはいるけれど、その見方や活用方法がわからないということはありませんか?本稿では、妊活において基礎体温を計測する意味や、その正しい活用方法をご紹介します。基礎体温の適切な取り扱いを知ることで、その変化から自分の身体の状態を知ることができるでしょう。妊活以外でも、ご自身のホルモンバランスに基づく体調を知る目安として活用していただければと思います。

目次

・妊活の基本である「基礎体温」の計測

・基礎体温の異常

・妊娠でおきる基礎体温への変化

妊活の基本である「基礎体温」の計測

基礎体温」とは、朝目が覚めたときに、そのまま寝た状態で舌の下に婦人体温計を差し込み、5分間測ることで得られる体温です。基礎体温を毎日測り、そのデータをグラフにしたものを「基礎体温表」と呼ぶこともあります。

数ヶ月基礎体温表を作ることで、そのグラフが高低の二相をくり返していることがわかります。この二相とは、女性の身体では月経開始と同時に体温が低くなり(低温期)、排卵して直後から次の月経までは体温が高くなる(高温期)、というものです。


妊活では基本的なルーティンとして基礎体温を計測することが望ましいとされていますが、それはこのような二相を概観することで、およその排卵スケジュールを知ることができるからです。また、それにより月経や妊娠しやすい・妊娠しにくい時期を知ることにもつながります。これ以外でも女性の体調管理に役立つものですから、やはり基礎体温の計測は妊活において必須なのです。


基礎体温の異常

正常な排卵が行われている健康な女性の身体では、基礎体温は低温期と高温期が一定のサイクルで繰り返されていますが、このサイクルを大きく逸脱する場合、イレギュラーな事態が発生している可能性が疑われます。


例えば、低温期が長く継続する場合には、排卵が行われていない可能性があります。具体的には、「多嚢胞卵巣症候群」などによる排卵障害が起きているといった疑いがあります。

あるいは、高温期が短かい周期が続く場合には、卵巣の機能低下によって起こるプロゲステロン(黄体ホルモン)不足として「黄体機能不全」の疑いがあります。黄体機能不全は、子宮内膜の形成を阻んだり、受精卵の着床をしづらくさせ、結果流産リスクも高めるものでもあります。

いずれも、早めの婦人科の受診が望ましいと言えるでしょう。


妊娠でおきる基礎体温への変化

一方、妊活中に高温期が長く続く場合には、「妊娠」の可能性を考えることができます

そもそも高温期とは、排卵後に出来た黄体がプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌し続けることで体温が上昇することによって起こるものです。妊娠時には、排卵後の高温期が2週間以上続く、つまりプロゲステロンの作用によって体温が高い状態がキープされます。黄体ホルモンが分泌されているあいだは、受精卵が育つように子宮内膜が厚いままに保たれるため、月経は起こりません。

このような事態の場合には、もちろんご自身で検査されても良いのですが、妊娠検査を行う(婦人科の受診)ことをおすすめします。


まとめ

妊活の基本として「基礎体温」の計測とグラフ化による基礎体温表の作成が重要であることはおわかりいただけたでしょうか。基礎体温表を元に、高温期と低温期の繰り返しリズムを知り、そこから大きく逸脱する場合には、何らかのイレギュラーな事態が予測されます。「多嚢胞卵巣症候群」「黄体機能不全」といったリスク検知だけでなく、妊娠の可能性にも早めに気付くことができるでしょう。基礎体温を正しく知り、ご自身の健康やスムーズな妊活に活用してみてください。