
生理中の吐き気、月経痛の症状のひとつかもしれません。
目次
・月経痛(生理痛)の原因
・月経痛の症状
・生理痛が酷い時に考えられる病気
・吐き気を感じたらどうする?
月経痛(生理痛)の原因
月経痛は、生理の際に経血を押し出すために子宮が収縮する事で生じます。
子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質が過剰に分泌されると、子宮が強く収縮し、痛みも強く感じてしまいます。
月経痛の原因は他にもあります。若い女性や出産経験のない女性に多い理由に、子宮口が狭く経血がスムーズに外に流れないというものがあります。子宮が過剰に収縮して痛みを感じてしまうのです。この場合は、生理の回数を重ねたり、出産を経験したりする事で子宮口が柔らかく広がりやすくなるため、月経痛が軽減される事もあります。
また身体の冷えや同じ姿勢を長時間続ける事で血行不良が生じ、痛みに対して敏感になります。ストレスも血行不良の原因の一つです。
無理なダイエットをされている方も月経痛が酷くなる可能性があります。
生理の際にはエネルギーを必要とするため、十分な栄養が摂れていないと身体が耐えられず月経痛に至るのです。
このように、月経痛はさまざまな原因で発生します。
月経痛の症状
月経痛は生理の直前から生理中にかけて子宮が収縮するため、下腹部や腰に痛みを感じやすくなります。
頭痛・胃痛・吐き気・めまい・下痢なども、生理の際に放出されるプロスタグランジンが、様々な臓器の平滑筋を収縮させる事で生じる月経痛の症状です。
生理痛が酷い時に考えられる病気
多少の痛みは生理的な現象です。しかし、「鎮痛薬の服用回数や量が増えてきた」「鎮痛薬が効かなくなってきた」「日常生活に支障が出るほどの痛みを感じる」などのような症状がある場合は、「月経困難症」を疑ってください。
月経困難症を引き起こす原因には「子宮内膜症」や「子宮筋腫」といった病気が隠れている場合もあります。
「生理は痛みに耐えるもの」と痛みを当たり前だと我慢していると、病気を見過ごしてしまうかもしれません。
上記のような症状がある方は、気軽に婦人科で相談してみてください。
吐き気を感じたらどうする?
吐き気を感じる場合は、安静にして楽な姿勢で横たわり、気持ちを落ち着かせます。
お腹をゆっくりとマッサージして胃の動きを落ち着けるのも効果があるでしょう。
睡眠不足を感じる場合は、1週間ほど規則正しい生活をすることも大切です。
「今すぐ吐き気を抑えたい」という場合は、膝の少し下にある「足の三里」というツボや、手を握った時に人差し指と中指が当たる部分に当たる「労宮」というツボを押しても効果が期待できます。

このほか、よく噛んで食べることで胃酸の過剰分泌を抑えたり、胃にやさしい物を食べることで胃をガードしたりしてください。
暴飲暴食や刺激物を過剰に食べるのは避けましょう。