恋愛で女性ホルモンのバランスって整うの?



目次

・恋愛やセックスをするとキレイになる?

・恋愛と女性ホルモンの関係

・無理に恋愛する必要はない

・セルフプレジャーの効果

・セルフプレジャーをタブー視しない


恋愛やセックスをするとキレイになる?

幸せな気持ちで心が安定したり、セックスの後はなんだか肌の調子がよかったりというようなことを聞くと、女性の美しさの秘訣はやっぱり恋愛なのかも、と思いますよね。しばらく恋愛から遠ざかっていると、「私、ちょっとまずいかな?」と感じてしまうこともあるかもしれません。


月経の周期によって、ただでさえ調子のよい期間が短い私たち。女性ホルモンの調子をよくする方法があるなら実践したいですね。今回は女性ホルモンのバランスをよくするために恋愛すると良いと言われていることについて考えていきたいと思います。


恋をすると女性ホルモンが出てキレイになる?

好きな相手と一緒に過ごすと幸せな気分になりますね。感情が高ぶったり多幸感を覚えたりするので、そのときに「女性ホルモンが出ている!」と感じることがあるかもしれません。相手と触れ合った後、なんだか肌がしっとりしていると感じたり、つやつやしていると実感した方もいらっしゃるでしょう。


キレイの正体

そんな肌の調子や精神の安定を助けてくれる物質は、実は女性ホルモンではありません脳内ホルモンといわれるドーパミンやオキシトシンの仕業であって、女性ホルモンはまったくの無関係なのです。


恋愛やセックスはとてもプライベートな行為です。しないといけないと無理にする必要はありません。恋愛もセックスも、1人1人が自分で決めて自由におこなうもので、誰かのためにや美容のために無理にしなくても大丈夫です。そして、恋愛やセックスをしていないからといって、女性ホルモンが乱れてしまうのではと恐れることはないのです。


女性ホルモンとは卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンのことをいいます。女性ホルモンについて確認するには、基礎体温表をつけてみることをおすすめします。

高温期と低温期の二相性に分かれているようなら、排卵しており、ホルモン状態に大きな問題はないと考えられます。

月経が始まってから排卵するまで、低温期(体温が低い)が続き、排卵してから10日間くらい、高温期(体温が高い)が続いていれば、ホルモン状態に問題はないといえます。


セルフプレジャーの効果

無理に恋愛しようと思う必要は全くありませんが、恋愛によって出る「キレイ」の効果は利用したいもの。それには自分で自分の性感帯を刺激する行為、いわゆるセルフプレジャーが効果的です。


気持ち良いと感じるだけでもいいですが、骨盤底が強く収縮して締まる「オーガズム」が得られると、アナンダミドやβ-エンドルフィンやオキシトシンなどの幸せホルモンが分泌されます。これらのホルモンは気分を高めたり、不安や痛みを和らげる効果があると言われています。


セルフプレジャーは相手に気を使わず自分の感覚に集中できるため、オーガズムを得やすいです。また自分の都合でいつでも好きなときにできるというメリットもあります。


セルフプレジャーをタブー視しない

性欲に関しては人それぞれなので、あまり性欲がない人であれば無理にする必要はありません。しかし性欲があり興味があるなら、セルフプレジャーを行うことに罪悪感を抱く必要はありません。自分の体の欲求に対していけないことだと思う必要は全くありませんし、素直に従えるようになると、自己肯定感も上がります。女性が性にオープンになってはいけない、という偏見はもはや過去の物です。


最近はセルフプレジャーに使用できるグッズも増えました。女性が開発した見た目がおしゃれで可愛いものもあります。挿入型・非挿入型・吸引型など種類がありますから、気になる方は調べてみてくださいね。グッズに抵抗がある方は、もちろん手で優しく刺激する方法でOKですが、清潔には気を付けてください。周りに触れるときに手が汚れているとばい菌が入る原因になりますし、爪が伸びていると腟を傷つけてしまう場合があります。


まとめ

恋愛やセックスが女性ホルモンのバランスに影響するということは、あまりありません。無理に恋愛しようと焦ったり、恋愛から遠ざかっている自分を責める必要は全くありません。恋愛やセックスは自分のペースで大丈夫です。セルフプレジャーは悪いことではありませんので、興味があれば活用してみるのも一つの方法です。

 

監修者プロフィール

柴田綾子 (Shibata Ayako) 先生

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医,周産期母体,胎児専門医

2011年群馬大学医学部を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。妊婦健診や婦人科外来診療をしながら女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動している。

著書:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、産婦人科ポケットガイド(金芳堂,2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社,2021)