妊活うつになりたくない!妊活中のメンタルケア

監修:産婦人科医 髙嶋啓一先生


「妊活うつ」と言う言葉を聞いた事はありますか?この記事を読んで、妊活うつにならないためにメンタルケアの重要性を知っていただけたらと思います!

目次

妊活うつって知ってる?

メンタルケアの重要性と対策方法


妊活うつって知ってる?


「妊活うつ」とは、妊活中にうつ病を発症したり、うつ状態になることを指しますが、診断名として「妊活うつ」とつくわけではありません。妊活中のストレスがきっかけで、心身の調子を崩し、いつもの生活が送れなくなった場合に「妊活うつ」と診断されます。


妊活うつになられた方の主な特徴は以下の通りです。一つでも当てはまる方は、一人で抱え込まずにまずは周りに相談してみてください。

妊活うつになるきっかけは人それぞれですが、一般的な例として以下のようなものがあります。

このような精神的ストレスを感じ、自分を責めたことはありませんか?こうしたことがきっかけでうつ病になってしまうことが実際にあるのです。


メンタルケアの重要性と対策方法

ストレスを感じている状態では妊娠しにくいため、悪循環に陥ってしまいます。そんな時はメンタルケアを行って、ストレスを上手く発散させていきましょう。

具体的な対策方法は以下の通りです。


妊活仲間を作る

妊活の辛さを共有できる妊活仲間を探してみてください。最近ではSNSを利用して妊活仲間との情報共有も気軽にできるようになりました。同じことを頑張っている仲間が居れば、辛いのは自分だけではないという実感を持つことができます。


パートナーとの関係を大切にする

妊活においてパートナーとの関係性は何よりも大切です。

なかなか結果が出ず、パートナーとの関係がギクシャクしてしまい離婚してしまうケースも少なくはありません。妊活だけが二人の時間ではなく、ドライブに行ったり美味しい物を2人で食べたりと、2人だけのリフレッシュの時間も大切にしてください。

妊活うつを防ぐには、パートナー同士がお互いに歩み寄る事がとても重要になります。


自然妊娠にこだわらない

自然妊娠ではなかなか授かれずに悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

不妊治療には一定のプロセスがあります。「タイミング法→排卵誘発→人工授精→体外受精→顕微授精」というようなステップがあります。

それでも授かれない場合には、人工授精や体外受精へとステップアップしていきます。

多くの方ができれば自然妊娠で授かりたいと願っています。しかし自然妊娠にこだわり過ぎてしまうと、かえってストレスになりかねません。

どんな方法だったとしても、大事な点は「子供を育てるのは母体」である事です。

自然妊娠以外の方法は「自然ではない」と考えている方も、考え方を少し変えてどんな方法で授かったとしても「自然な方法」だと思う事ができれば、肩の力が少し抜けるかもしれません。


不妊専用相談センターを利用する

不妊に悩む方のための無料相談窓口があるのをご存じですか?

都道府県や政令指定都市などに設置されており、「医師」「助産師」「保健師」などの相談員による電話・対面での相談を行っています。

また、不妊に悩む方同士の交流の場や、不妊に関する講演会なども提供されています。

自分の住む地域にそうした窓口が設定されていないか調べてみてください。


まとめ

妊活を行っている女性は周りの方が思っている以上に様々なストレスを抱えています。さらに不妊治療を受けている方は身体の痛みも伴いますので、パートナーにその痛みを理解してもらえるよう、しっかりコミュニケーションを取る事が大切です。

妊活は決して一人で行えるものではなく、お互いが協力し合って、身体も心も健康でなければ成り立ちません。

女性の場合も男性の場合も、パートナーの様子が「最近おかしいな」と気付いた時には、早めに対応してください。もし、うつ病を発症していたとしても、早めに治療できれば短期間で完治する事も可能です。

 

監修者プロフィール

髙嶋啓一 (Takashima Keiichi) 先生

産婦人科専門医

大阪教育大学附属高校から1年同志社大学を経て奈良県立医大卒業。産婦人科専門医。健康に良いことが大好きで、大学時代は西日本医科学生総合体育大会で個人1位。一時期、心の健康を専門にすることも考えるが、生命の誕生、妊娠、出産、育児の喜びに優るものはないと産婦人科医になる。