女性の性欲周期のサイクル

監修:産婦人科医 柴田綾子先生

女性は年齢によって性欲に差を感じるかもしれません。一般的に女性は、年齢を重ねるにつれ欲求が強くなり、ある年齢に達すると下がり始めると言われています。

目次

・女性の性欲周期はいつ?ピークと安定期などについて解説

・女性の性欲周期は3パターン

・妊娠中も性欲を感じる

・性欲のピークは排卵期!その理由は?

・セルフプレジャーでセルフケアもおすすめ

女性の性欲周期はいつ?ピークと安定期などについて解説

男性の性欲は、男性ホルモンの一種「テストステロン」、女性の性欲には「エストロゲン」が関係しているといわれています。また、女性にもテストステロンは分泌されており、性欲に影響を与えていると言われています。

だし、女性は毎月の生理におけるホルモンの変動が大きいため、性欲のピークがわかりにくいのも特徴です。なかには、30代後半〜40代にかけて性欲のピークが訪れる方もいます。また人によっては、若いころは性行為に抵抗を感じ、年齢を重ねるにつれ解放感から性欲が高まる方もいます。


女性の性欲周期は3パターン

女性の性欲には、心理面や体調に加えてホルモンが関係しています。そのため、性欲が強くなる周期は生理前・生理中・生理後の3パターンに分類できます。


生理前に性欲が強くなる

生理前に性欲が増す方も多くいます。これにはいろいろな説があります。

  1. 妊娠の確率が低いため安心して性行為に集中できる

  2. PMSの症状である気分の落ち込みやイライラから解放されたいため

  3. プロゲステロンが生理前に少なくなるため

生理前には体と心に変化が生じやすいため、自分の体のリズムを知っておくのもおすすめです。


生理中に性欲が強くなる

生理中は、さまざまなホルモンが増減をくり返しています。なかでもエストロゲンとプロゲステロンに注目してみましょう。エストロゲンは性欲を増し、プロゲステロン(黄体ホルモン)は性欲を抑制させます。生理が始まるとエストロゲンの分泌が減り、その後徐々に増えてきます。性欲はエストロゲンの分泌量が増え、プロゲステロンの分泌量が減っているときに増すと考えられています。


プロゲステロンは性欲を抑える効果のあるホルモンで、生理が始まる前に減っていきます。そのため、生理が始まるときに性欲が強くなることがあるのです。生理中の性行為でも妊娠したり、性感染症のリスクが高まるという報告があります。

生理中の性行為では、しっかりと避妊することが必要です。


生理後(排卵期前)に性欲が強くなる

生理が終わるとエストロゲンの分泌が増えていきます。これにより、性欲が増す方が多いです。


妊娠中も性欲を感じる

妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発です。妊娠中は、エストロゲン分泌量が多くなることから性欲を感じやすい傾向にあります。



性欲のピークは排卵期!その理由は?

月経には月経・卵胞期・排卵期・黄体期の周期があり、この周期を25-30日の間にくり返しています。なかでも性欲のピークは排卵期といわれています。


排卵は生理が始まってから次の生理が始まる約14日前に迎える現象です。排卵日の直前は、妊娠に備えてエストロゲンの分泌も急増します。そのため、女性は排卵期にもっとも性欲が高まるといわれているのです。


性欲が高まったらセルフケアがおすすめ

リラックス効果や美肌効果、ストレス軽減効果があるといわれている「セルフプレジャー」とは、自分でおこなう性的な行為をいいます。「女性のひとりエッチ=恥ずかしい」という考えは変化しつつあり、デザイン性があるトイやフェムテックアイテム(女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決する商品やサービス)が登場しています。美容と健康のために、セクシャルウェルネス分野が注目されているのです。


セルフプレジャーによって、愛情ホルモン(オキシトシン)や幸せホルモン(エンドルフィン)が分泌され、ストレス軽減やリラックス効果も期待できると報告されています。


セルフプレジャーは自分の体と向き合う大切な行為です。自分の欲を自分で満たすのは健康的な心と体のためにも大切です。性欲を満たす行為ではなく、美容と健康のケアとして捉えると、抵抗なく始められるかもしれません。

 

監修者プロフィール

柴田綾子 (Shibata Ayako) 先生

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医,周産期母体,胎児専門医

2011年群馬大学医学部を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。妊婦健診や婦人科外来診療をしながら女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動している。

著書:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、産婦人科ポケットガイド(金芳堂,2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社,2021)